水樹奈々・水瀬いのり研究部

水樹奈々、水瀬いのりについての研究データがメイン。その他、聖地巡礼、別子銅山、新居浜太鼓祭りなど。

【水樹奈々】NANA MIZUKI LIVE HOME × RUNNER オーディオコメンタリーメモ

2022年12月21日(水)に発売された「NANA MIZUKI LIVE HOME × RUNNER」のオーディオコメンタリーをまとめてみました。

全文書き起こしではありません。本編とあまり関係ないエピソードは、こちらの判断でカットしているものもあります。ご了承ください。

主に奈々ちゃんが話している内容をまとめていますが、三嶋さんや今回のゲストであるコジローさんの話も一部記載しています。
※表記について
(み)…三嶋さんが話した内容
(コ)…コジローさんが話した内容
表記無し…奈々ちゃんが話した内容

※タイムについて
ブルーレイ1及び2における、そのコメンタリーが話された時間を記載

 

 

・オープニングの登場シーンについて(00:1:24~)

やっと私たちのツアーが帰ってきたことを表現するため。

HOMEという温かいムードのタイトルにもぴったりだと思うし、帰ってきた、ようやくこの時間を楽しもうねという、故郷に戻るという雰囲気を出すために花道のセンターから登場してゆっくり歩いてきた。

衣装の裏生地がマントのように見立てられるようになっている。

スカートの後ろについてる長い布を登場の時に巻き付けていて旅人のローブ風に。

ようやくたどり着いたということで、ばっと手を離すと衣装の全貌が見える形になっている。

ちょっと旅人感、バックパッカーみたいなオープニングになっていたので、いろんな所を旅していて、ツアーと言えば旅じゃない?いろんな所を旅してきて、まさかの事態に見舞われて3年くらいみんなに会えない時間が続いたけど、ようやく戻ってきたんだっていういろんな苦難を経てここに戻ってきたという感じをオープニングに込めた。

 


・三嶋さんのコロナ感染について(00:03:11~)

三嶋さんは今までの全てのライブを見てきたが、ドクターストップ(コロナ感染)により唯一7月30日の47都道府県制覇ライブを見ることができなかった。



・チーム水樹のハロウィンについて(00:04:16~)

アンジュのコスプレをした。三嶋さんはデーモン小暮。カフェバーみたいなところを貸し切ってカラオケパーティをした。

 


・セトリの決め方について(00:05:50~)

3年ぶりのツアーということで体力的な不安があったのではないかと思う。

そもそもライブの楽しみ方も、RUNNERもあったけどRUNNERは行けなくてHOMEから戻ってきた方も多くいらっしゃったと思う。

問答無用で、みんなが「こうだった!」っていう、ライブをどう楽しんでたっけ?いうのを頭で考えなくても体が反応しちゃう、みたいなセットリストにしたかった。

ニューセン、スパジェネっていう通常だったらライブの後半戦に出てくる曲を冒頭に持ってきた。

「一度きりの人生 楽しむべきだよね絶対」という歌詞がコロナ禍だからこそより響く。

明るく始める曲は今までもあるけど、1、2曲目がここまでお馴染みの曲で始まるのはちょっと珍しい。

今までニューセンを1曲目にやってなかったのが不思議なくらいだし、これだというタイミングをずっと探っていたと思う。

10本しかなかったから日替わり曲をたくさん作りすぎると、せっかくセトリ入りしたのに2回、3回しかやれなかった曲とかも出てくる。

企画曲については、1回しか歌わないから、こういうタイミングで放つのはどうなんだろうと思いつつ、HOMEということで原点に帰るという意味もあるから、RUNNERでやる予定だった初めての〇〇というコーナーでとてもレアな曲をやった。

全公演は行けないという方ももちろんいらっしゃるし、コロナ禍で落ち着かない日々が続ていたからなかなか参戦が難しいという方もいらっしゃったと思うから、ここでレア曲を放つのはどうなんだろうと思いつつ。

自分が参加できなかった公演であの曲だったから今回凄く残念でしたという声も頂いていたのでほんとにごめんねと。



・今後のライブの展望について(00:13:22~)

曲が増えるごとにライブでやれてない曲も増えてる。

FC限定かもだが、いつかカップリングだけ、アルバムだけのライブをやりたい、エタブレパワゲなし。

MAGIC ATTRACTIONというライブとか。

今の私たちが演出とか膨らませて考えたり再解釈すればより濃いライブになりそう。



・アルバムの作り方について(00:15:45~)

(み)アルバムの作り方は幕の内弁当的なものが多いから、コンセプトというよりアルバムごとに当時のやりたかったことが詰め込まれている。

逆に今回のアルバムは初めてすごくコンセプチュアルに制作した。



・曲の成長について(00:16:17~)

今回のアルバム曲は特にライブで成長していった。

(み)「全力DREAMER」や「Go Live!」はライブの定番曲になるんじゃないかってくらい毎週末高揚感があった。

声が出せない中でどうやったらレスポンスできるのかをみんなが考えてくれて、手拍子してくれたのがほんとに感動した。

「全力DREAMER」とかも毎回泣きそうになってた。



・じんとくる明るい曲について(00:17:36~)

(み)JOURNEYの「POP MASTER」は震災のときでみんなで立ち上がろうというのがあった。

底抜けに明るい曲も魅力的だけど、聞く人によって解釈が違うというか違った一面が見えてくる曲というのはとても魅力的。

応援歌を作るときに思っているのが、元気がないときものすごく落ち込んでいるときに、来いよ!頑張ろう!って言われても…ってなったりするじゃない?分かってるんだけどなかなかそこまでモチベーション上げられないってときに、ただ背中をバシバシ叩かれても無理。そういうときに、一緒に泣いてくれる、泣くだけ泣こうよ、その後頑張ろうってなってくれるような曲にしたい。

元気の押し売りは嫌。

人それぞれすぐに切り替えられる人もいればそうじゃない人もいるしその度合いも違う。



・喉の鳴りについて(00:38:11~)

今の方が喉の鳴りが良い。

(み)後半になって伸びていく人聞いたことがない。

RUNNERのリハで渡辺格さんに声の響きが良くなったと言われた。

大仕事の後だったから体と向き合うことが大きかったのかも。

復活して初のレコーディングが「Get up! Shout!」だったが、その時にも三嶋さんが「めっちゃええやん!」って。

大仕事を経てもしかしたら使ってない細胞を使うということ身に付けたのかもしれない。お腹の使い方ひとつとっても、いろんな場所に力を入れて響きやすいポイントを自分なりに研究した。今まで6とか7でお腹を使っていたのが、今は10使えるようになったのかもしれない。

自分の中で、響き、抜け感が一番変わったと思う。高音もすごく楽に出せるようになった。

77歳ライブまでキーもテンポも下げずに行けるかもしれない。77歳ライブで速い曲で高いキーのギネス記録を狙いたい。



・初めての〇〇について(00:51:53~)

「Girl’s Age」を一番最初に歌ったのはたぶんノエルのイベント(ゲームショー)で赤チェックのワンピースを着ていた。MCのときは記憶が定かではなかったので確実に歌ったステージの話だけをしたが、学園祭でも歌ってるはず。オリジナルバージョンで歌ったのはほんとに数少ない。

(み)RUNNERでやる予定だったが、消えた曲は何だっけ?

言わない方がいいんじゃない?

激レア曲は全部HOMEでセトリにいれた。

「Success,success」はほんとに反響を頂いた。七人のナナのイベントで高円寺で歌ったほか、スタチャフェスでも歌った。

EDの「 Birdie, birdie」は名塚佳織ちゃんにヴァイオリンを弾いてもらった。



・47都道府県制覇について(00:56:30~)

77歳までに7周したい。

声優の仕事をやりながらなので、ツアー出っ放しというのができない。

土日の度にライブをやって平日は東京に戻って来るというスタイルで、1年ではなく半年、または奈々にちなんで7か月とか。



・LIVE HEROESについて(00:58:52~)

三嶋さんから初めて「大丈夫?」と言われた。

HOMEとHEROESでセトリが被ってない。

本当に体力勝負だから年末年始は食っちゃ寝してる場合ではない。



・「ダブルシャッフル」のダンスについて(01:05:11~)

回るとシルエットが綺麗な衣装で、そういう衣装を作ってもらいたかった。というのも、この曲で狂気的な世界を表現したくて。二面性をテーマにしていたので。

「HOLY TALE」で出てきて清楚なイメージ、その次の曲では「NAKED FEELS」など柔らかい雰囲気にしてたので、その後が「ダブルシャッフル」から「MARIA&JOKER」で対極な表情を見せたいなあと思って。その幕開けとなる「ダブルシャッフル」では、夢中で曲の世界に入っちゃってて、自問自答しているのを体で表現したくて。

完全アドリブで誰かから指示やアドバイスがあったわけではない。

絶対こういうパフォーマンスをしたいなと直感的に思って、試しにゲネプロの時にグルグル回ったりステップ踏みながら歌ってみたらスタッフさんからも好評をいただいた。

ピエロのようなイメージというか、おどけているんだけど内心違うみたいな二面性。衣装もピエロっぽい雰囲気がある。

毎公演違うダンスだから、後ろの映像とどっちを見たらよいか分からないって言ってもらえて凄い嬉しかった。



・「ダブルシャッフル」→「MARIA&JOKER」の流れについて(01:08:26~)

意外性あるかなと思うんですけど、私の中ではラスベガス繋がり。

「ダブルシャッフル」がカードゲームの用語でもあったので、カードというところから、カジノのイメージもある「MARIA&JOKER」に繋げて、ちょうど西海岸のイメージというか、西部から南部のイメージでセットを作っていたのでそこともハマるかなあと思って。

「ダブルシャッフル」って一気に曲の世界観が変わる曲だから置きどころが難しい。だから、この曲はMC明けでここからギア変わりますよっていうところに置くのがいいのかなあと。

今後は、曲中に出てきてガッと変えていくのもドラマチックで素敵だなと思う。きっかけになる曲だからこそ置き所が難しい。アルバムの配置も凄く考えた。



・スローバラードがこれから増えるのかどうかについて(01:09:55~)

少ないと思う。アルバム曲やカップリングではゆっくりした曲はあるかもしれないけど。このままいくと思う。それが私らしくて良いんじゃないでしょうか。


・歌うと若返ることについて(01:11:53~)

歌うと若返る。風邪気味だなと思った時でも治ったみたいな。

ライブで具合が良くなったって言うメッセージもたくさん届いた。エネルギーの交換をしているからだと思う。コールできない状況だけど細胞から音が出ているみたいな、ビリビリと波動みたいな感じで伝わってきた。

細胞が活性化するというか、超音波でみんなと会話しているみたいな、イルカみたいな(笑)。

コロナ禍で不安もあるから余計にネガティブになって体調が良くなかったけど、思い切ってライブに来たら凄く体の調子が良くなって、やる気が出てきたというお手紙もたくさんいただいた。

 


・LIVE HEROESについて(01:14:38~)

RUNNER→HOME→HEROESという一連の流れで繋がってきている感じで、RUNNERはようやく自分たちがやりたかったことが戻ってきて、HOMEでやっぱりここは居場所なんだって再確認して、まだ落ち着かない状況が続いている中で、「DELIGHTED REVIVER」のジャケットが宇宙からやってきた救世主みたいなイメージだから、ヒーローがみんなの元に現れて、HOMEの居場所を守るために戦い続けるよという形でやってくるという、一連の流れになっている。

みんなが予測している曲が入っているが、だからこそ配置の仕方が難しかった。まだ確定ではない。

HOMEが温かい、軽やかなイメージだったから、HEROESでは重厚なというかパンチ力のあるというのが全体のイメージ。

2日間、全く別物のライブ。それぞれにエネルギー量が高い。



・スタジアムと反響について(01:16:31~)

久々のスタジアムモード。アクティングエリアも広がるので相当体作りをしないと。アリーナモードとではふくらはぎの張り方が全然違う。

SSAは男性的なイメージだが、スタジアムモードは、男性の怖さというか固さ、渦のような音の感じが強くなる。毎回試されてるような。今回の水樹奈々どうなんだい?みたいな。

音の反響も少し変わる。花道に行ったりとかウイングに行くとだいぶ音が遅れるので。あとはトロッコに乗ったときとか。気を確かに持っていないともうダメ。

FORMULAのときは、花道がY字になっていた。Yの分かれ道の直前までは、オンタイムの音と遅れている音とを認識できているのにそこから先の反響が半端なくて分からなくなっちゃって。嫌な遅れ方と、ここまで音が遅れると大丈夫ですという距離感があって、真ん中ちょいすぎ辺りは辛い。

THEATERでは酒場のステージは最悪だった。速水さんごめんなさい。一番歌いにくかったと思う。ああでも、真ん中あたりの「パノラマ-Panorama-」を歌った世界と、噴水があった公園のセット、あのあたりが嫌な遅れ方をしていた。酒場はオンタイムの音と遅れている音が完全に乖離していた。

イヤモニがちゃんとしていないと大変なことになる。FORMULAのときはイヤモニを片方しかしていなかった。だから、もうわけわかんなくなっちゃって。当時は大きな会場にも慣れてなかったし、イヤモニをするのが嫌だった。だけど、付けないと大きな会場では歌えない、みんなに迷惑が掛けてしまう。



・HOMEでのアクシデントについて(01:21:55~)

茨城公演のときにパンツを忘れた。パンツ以外は全部衣装。上の下着も衣装。だから脱いで洗濯かごに入れておけば衣装さんが全部持っていってくれる。だけど、パンツだけは自前だから、パンツだけ別のところにおいて置いたらそのまま置き去りになった。

神戸公演1日目で奈々ラックが止まってしまった。電気系統が断線していた。



・ダンスコーナーについて(01:26:13~)

「DNA -Dance 'n' Amuse-」はテンポがゆっくりだけど大変。振付がフラメンコ調なので、両手を上に挙げる。実は両手を上に挙げながら高音を出すのが難しい。キーも高い。

スタジオリハの時はこれしんどいかもと思って陽子さんに相談したら、大サビは自由にやってもらって大丈夫だし腕を回したりしなくても良いよとのことだった。でもそれが悔しくて、絶対踊り切って見せる!と思ったら大丈夫だった。訓練したら人間は進化する。

衣装が通気性が悪い。ブルゾンっぽく作っていてリブが厚めで、一番汗をびしょびしょにかく。

「DNA -Dance 'n' Amuse-」だけでなく「GUILTY」も上に手を挙げる動作が多い。今、クロップド丈が流行っているが、手を上に挙げると下が丸見えになってしまう。これはいかんとなって、中にラメラメのチューブトップを着てて、それがまた分厚くて通気性が悪い。



・奈々ラックについて(01:29:30~)

HOMEには原点回帰という意味もあって乗り物の原点である車に戻り、しかもセットとの相性でアメ車というのがかっこよくてハマった。もともとある車を改造したのかと思いきや、手作り。

箱乗りしたかった。女の子だけで可愛く乗って出てくるのが華やかで良いなと思った。



・F1の国家独唱について(01:31:14~)

ライブより緊張した。首相やFIドライバー、世界のVIPが至近距離にいた。歌う直前になるとみんな厳粛な気持ちになって静かになる。息をのんだようになる。もっとざわざわしててほしい。イントロも何もない。とちったら終わり。自分の曲じゃないし絶対に間違えられない。体に染みついている曲だから絶対大丈夫なんだけど怖い。

前日リハは夢か現実か分からなくなっていた。フワフワした気持ちになっていた。

サーキットの上で歌うということが初めてで歌うための環境ではない。スピーカーが5m先に一個だけある。だから、普通歌うときは真下にスピーカーがあるけどそうではない。

リハの段階では思っていたより音も聞こえるし反響もそこまで気にならなかったのでこれは気持ちよく歌えそうだとその日は安心していた。ところが、いざ当日になるとセキュリティが厳戒態勢で舞台直前に行ける人というのが私ともう一人しかいない。舞台では当然自分一人でそのまま置き去りになる。

指示を出す人が、私から絶対に目を離さないでと。その女の人が状況によって右に行ったり左に行ったりあちこち移動するので、ずっとその人を追いかけていた。

私が歌う前に、「国家独唱になります」という日本語と英語のナレーションが流れ始める。リハだとそれが終わったらもう1分前というQが出るのに、本番だとQが出ない。雨が降っていて選手たちがバタついててレッドカーペットに並びきっていない。だから、待たなきゃいけないと思って、指示出しの人から絶対に目を離しちゃいけない、離したら終わりだという緊張が凄かった。

指示出しの人も、現場の状況によりQ出しが二転三転してリハと全く違う。スタンバイに入ってる状態がとても長かった。その直前のバタバタで不安になって本当に大丈夫かな、私何か間違えているのかなとかいろんなことを考えてしまって。人生で一番緊張した。



・ツアーの参加を打診されたときのコジローさんの感想について(01:52:27~)

(コ)ミュージシャン界隈の噂ではとんでもなく難しい楽曲が多い。でも、自分も場数踏んでるのでそこまでではないと思っていたが、資料を貰ってこれはまずいぞと。曲数も、普通のライブでは20曲前後で、追加で数曲程度。でも、ツアーでは50曲もきて、何なんだろう、何かの間違えではと。曲を再生するたびに落ち込んでいた。

(コ)転調転調、キメキメ、転調、おい!うわ!みたいな。テンポも速くてずっとジェットコースター乗ってるみたいな。

(コ)最初、自分はギター下手だったんだって結構落ち込んじゃって。そんな経験今までなかった。今はそれを乗り越えたんで自信に繋がっている。どんな現場がきても全然怖くない。

(コ)ただ難しい、ただキメが多い、ただ速いとかじゃなくて、質の高い音楽だなと。中身がものすごく充実しているというか。自分がレコーディングに参加した時もそれを感じて、ものすごくこだわりのある方なんだと思った。

(コ)常にその時代を超えてこう超えてこうという楽曲だから、僕らも進化していけるんじゃないかと。ミュージシャンにとってはたまらない。

(コ)LIVE HOMEの打ち合わせをZOOMで格さん、ケニーさんと3人でやった。仕切り役の格さんが「これ難しいんだよな」って言いながら難しいフレーズを実際に弾く。で、これ誰が弾く?ってなったときに、自分とケニーさんは格さんが弾いたら良いんじゃないですか?って言うと、格さんは喜びながら「え?俺弾くの?困ったなあ。でも俺弾いちゃおっかな。」っていう感じで進んでいった。

(み)格さんはちょっとどMなところがある。


(コ)ミュージシャンにとってはものすごくリスペストする現場が水樹奈々さんの現場です。

(コ)アコースティックオンライン、LIVE RUNERを経験したから曲の貯金ができたなあと思ってHOMEの資料見たら絶望だった。知ってる曲がねえぞ!と。日替わり曲もあるし、修行みたいな感じ。



水樹奈々の難解曲について(02:01:21~)

(み)難しい曲の始まりがエタブレ。2005年にエタブレができて、マイナーアップで激しいストリングスの曲がアニソンのムーブメントになった。当時、エタブレを演奏した時になんて難しい曲なんだって言ってたのが、今や跳びながらでも弾ける易しい曲になった。あのときに、エタブレを超えるぞ!ってどんどん超える曲ができて今に至る。

(コ)難しい曲ってハマっちゃう。体に入ると欲しがるようになる。

難しさを求めてるわけではない。どういうものを作りたいかということを追求した結果、難しくなってしまった。難しければいい、転調すればいい、そんなシンプルな話ではない。これは声を大にして言いたい。

逆に難しいと皆さんが聞いて覚えられないから、馴染まない曲、心地よくて何回も聴きたくなるような曲にならない。だから、癖になる要素がないと作る意味がないというか。刺さるメロディ、フレーズをどこかに組み込まないといけない。だから、速いから覚えにくいとデモテープのときに最初に落選する。あくまで作品との親和性。



・コジローさんの一番難しい曲について(02:05:51~)

(コ)「アパッショナート」。トラウマ級に難しかった。ドロップDという6弦だけを1音下げたチューニングで、変則チューニングで弾くのが難しいのにテンポも速いし転調もするしトリッキーで。しかも、ステージだと動きがあって、この曲でセンターステージに出るんかい!っていう。ちょうど難しいときに移動する。


「アパッショナート」は、三嶋さんから「お奈々、メタル作って」って言われて。メタルまでいかなくてもハードロック系で今回のアルバムのリード曲にしたいと。今まであったような曲だと似てしまうんで、民族調の要素が入ったメタルっぽい雰囲気にしようかなと。それで変わった構成の曲になっている。



・コジローさんの一番楽しんで弾けた曲について(02:09:15~)

(コ)楽しんでというよりは、今までポップスの現場が多かったので、体に馴染みやすい、気持ちよく演奏できたのは「HOME」。

 


・ライブの疲労について(02:10:41~)

(コ)終わった後の疲労が、普段のライブの2倍くらい。脳の疲労もある。

 


・チェリボコーナーについて(02:10:58~)

(コ)普通のアーティストのライブだとここまで前に出ることがない。ものすごくフィーチャーしてもらえる。気持ちよくなっちゃった。正直、最初は遠慮する気持ちがあった。裏方なので。こんなに出ちゃって大丈夫なのかよ?って。でも、出始めてたらどんどん気持ち良くなった。


・ファンの民度について(02:12:06~)

(コ)感動レベルでファンの民度が高い。素晴らしい。

今回も発声したくてたまらない曲ばかりなのに、そこはぐっと堪えて体じゅうで表現してくれたり。

(コ)奈々さんとお仕事して感じたことだが、それって奈々さんに対してのリスペクト。奈々さんのことは超人だと思ってる。人類として尊敬してる。



・セトリ変更について(02:14:26~)

今回はなかったが、お奈々、閃いたんや!今日はこの曲歌うで!っていう感じで新幹線の中で通達されて急にセトリが当日に変わるみたいな。リハの最終日で一回も練習していない曲がランクインするとか。

(コ)先輩方から噂には聞いていた。今回無くてよかったねと。


私達だけではなくて、スタッフさん達も、照明も全部変えなくてはいけないからみんなが大変。

前はこんなに日替わり曲があったら脳がパンクしてヒーヒー言ってたと思うけど今では大丈夫になった。

(み)キングレコードにはたくさんアーティストがいてお奈々は娘の感覚。娘には厳しくではないんだけど、あれやろう、これやろうと何でも言えちゃう。でも、若い子には孫みたいな感覚で言えない。無理してないか?休むか?セトリ減らすか?2DAYSも1DAYでええで。

 


・コールについて(01:50~)

いつも通りのライブができるようになるといいな。コールを感じて欲しい、体で浴びて欲しい。

(コ)ツイッターをやってて奈々様のライブに参加させていただきましたって書くと、ファンの方からコジローって叫びたかったという投稿をいっぱい頂いて。ステージに出てコジローって呼ばれたらさらに悦に入ってしまう。



・三嶋さんのキャラクターについて(03:26~)

(コ)初めて現場でお会いした時にラフにお話させていただいた。たぶん、ものすごく愛されている方なんだろうなあと。

昔からいじられキャラで偉いポジションにいるのに、もう三嶋さん、しょうがないなあみたいな感じ。

集合時間とかも全部私に聞いてくる。私が三嶋さんのマネージャーみたい。

 

・「Astrogation」について(06:30~)

セトリで「Astrogation」が一旦候補にあがるんだけど無くなりがち。以前、チェリボの阿部さんが散々「Astrogation」を練習してたのに一度も本番ではやってない。

(み)お奈々曲の中で「Astrogation」はベスト3に入る。

デモテープ会議の時は三嶋さんのイチオシだった。お奈々これや!って。



・セトリの作り方について(08:19~)

HOMEはぜんぶ私が決めた。三嶋さんが変える、ダメ出しをする。

歴代のライブで三嶋さんと一緒に決めたのもあるし、三嶋さんが最初に作って全部私が書き直したのもある。

(み)EXPRESSまでは二人で作っていたが、コロナになってからはお奈々ベースで作っている。

HOMEはアルバムがベースになることが決まっていた。全曲は入りきらないので、その中でどれをやるのかを決めて、HOMEというタイトルにヒットするものを書き出して、どういう順番で並べるのかってので当落が決まる。

帰ろうっていう歌詞が入っていたりとか、HOME感を感じる雰囲気の曲とか。ニューセンの歌詞で、コロナでいろんなことがストップしたけどこれからみんな人生楽しんでいこうよっていうことだったり、「No Limit」は今はいろんな制限がかかっているけど、制限を解除してみんなで楽しめる日が来ますようにっていう祈りをこめて選んだり。あとは、ライブが帰ってきたっていうライブ定番曲を主に置きたいなと。

みんな隅々まで聴いてくれるのでそれがありがたい。どうしてもリード曲や表題曲を聴いてしまいがちになるけど。

(み)久しぶりの曲でもイントロで反応してくれる。

みんなを喜ばせたかったりびっくりさせたかったりしたくて、ついつい日替わり曲をたくさん作ってしまう。

1月のライブは、予測がついていたとしてもどういう布陣でくるかというのがまだ分からない。2日間まるっとセトリが変わってしまうので。

(み)今度こそ、2日間セトリがまるっきり違う。別のライブを2日間やる。

 


・「Fun Fun☆People」の選曲について(35:23~)

SUPERNAL LIBERTY」のジャケットを名古屋で撮ったから。みんなで楽しんでこれからもいきたいよねっていう、どうしても閉塞的な時間が続いていたので明るい曲で終わりたかった。



・これからのライブについて(37:41~)

今ならメタバース的なものがある。全世界同時でバーチャル奈々ちゃんが現れて。日本でやってる時間にバーチャルで、メタバース空間なのか分からないけど、やってるとかあるかもしれない。昔の自分と共演、デュエットしたりとか。もちろん、生が最高だと思うけど、演出面でそういうものも出てきそう。



・太鼓祭りについて(44:16~)

無事、地元の太鼓台が新調されたので、またいつか落ち着いたら見に行きたい。